Geth(Go-Ethereum)をインストールする方法【初心者向け】
初心者向けにgethのインストールをする方法について手順を解説しています。この記事ではWindowsでの手順を説明していますが、Macでも同様にできます。Ethereumの仕組みを使う上で一番使われているgethなので、使い方を理解しましょう。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
今回は、Gethのインストール方法について解説していきます。
Ethereumの仕組みを使ってマイニングや送金を行うことができるので、ブロックチェーンに興味がある人は知っておきたい内容です。
Windowsでの手順を解説しています。Macでも同様にインストールすることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
ここではGethのインストール方法について見ていくよ。
田島メンター!最初は何を用意すればいいですか~?
インストール前に特別に準備するものはないけれど、コマンドプロンプト(ターミナル)を使うので覚えておこう。
了解です!
Gethとは
Gethとは、Ethereum(イーサリアム)が提供しているクライアントソフトで、Go Ethereumの略称です。
Ethereumについては、アルトコインの一つとして解説しています。
Ethereumを操作する上で通常はコマンドラインという文字列だけで操作を行います。
この時クライアントソフトを利用することで、WindowsやMacのようなグラフィカルインターフェース上で、Ethereumの様々な操作が可能になります。
Gethでできること
GethはGo Ethereumという名の通り、Go(golang)というプログラミング言語により実装されています。
Gethを利用することで、簡単にCPUマイニングを行うことができます。
マイニングとは、ブロックチェーンの次のブロックを生成するために計算を行い、最初に計算結果を求めたノードに報酬としての仮想通貨が支払われることです。ノードとは、ブロックチェーンに接続されているクライアント端末のことで、パソコンやスマートフォン等の機器です。
今回は、Ethereumを使った解説ですので、ここで言う仮想通貨は、Ether(Ethereumの仮想通貨)を意味します。
Gethのダウンロード
まず、覚えておきたい注意点としてネットワークエラーによりダウンロードが失敗することがあります。
ダウンロードする際に使用するプロバイダやGethネットワーク全体の問題もありますが、一度ダウンロードに失敗する場合は10回失敗しても不思議ではないことを前提に根気よくダウンロードする必要があります。
Macでダウンロードする場合はGeth1.8.2 for macOSをクリックして下さい。Windowsでダウンロードする場合はGeth1.8.2 for Windowsをクリックしましょう。
細かなバージョンが様々ありますが、基本的にはこの操作で大丈夫です。
ただし、Linuxについては、CentOSであればyum、Ubuntuであればapt-getを利用してgithubからダウンロードした方が安定して高速にダウンロードが可能です。
Gethの公式githubのページもあります。
まずインストーラーのダウンロードからだね。
ダウンロードが何度も失敗しちゃいますね……
そのときは、少し時間をあけてから再度ダウンロードしてみよう。
Gethのインストール
今回はWindows用のインストール方法を説明しますが、MacOS用でも基本的には同じです。Gethの確認をWindowsではコマンドプロンプト、MacOSではターミナルで行います。
インストールファイル(例:Geth-windows-amd64-1.8.2-b8b9f7f4.exe)をダブルクリックして実行するとこの画面が表示されます。
「I Agree」をクリックして下さい。
「I Agree」をクリック後この画面になるので、「Next >」をクリックして下さい。
チェックボックスは初期表示の状態で操作しなくても大丈夫です。
続いてインストール先を設定します。
通常はCドライブのProgram Files等にインストールされるよう設定されています。
しかし、環境によってはProgram Filesの半角スペースが原因で不具合が生じる可能性があります。
そこで、インストール先を、次のように設定します。
C:\tools\ethereum\Geth-1.8.2\
これは、Cドライブ直下のtoolsフォルダ下のethereumフォルダ下のGeth-1.8.2フォルダを意味します。
各フォルダは自分で作成する必要があります。
また、Geth-1.8.2の数字の部分はインストールするGethのバージョンに合わせて変更しておくと最初にインストールしたバージョンが分かりやすくなります。
設定後「Install」をクリックして下さい。
「Install」をクリックするとインストールが開始されます。
特に何もしなくてもインストールは終了し、終了した場合でも特に表示されることはありません。
最後に「Close」をクリックすることでインストールが終了します。
インストールが完了したらgethを確認しましょう。
コマンドプロンプト(Macであればターミナル)を開いて次のコマンドを実行するとGethを確認できます。
where Geth
今回は1.6.5と1.8.2の2種類表示されているのは、2種類のGethをインストールしているためです。
今回は、Gethのインストール方法について解説しました。
Ethereumを使った分散型アプリケーションを作る上で基礎的な内容なので、これからブロックチェーンに触れる方はインストールしておきましょう。
where Gethコマンドで、バージョンの確認を行ってみよう。
これでGethそのものがちゃんとインストールされているかも確認できるんですね。
そうだね。コマンドプロンプト(ターミナル)は今後も必ず使うので、すぐ起動できるようにしておくと便利だよ。
分かりました。ありがとうございます!
この記事を監修してくれた方
中本賢吾(なかもとけんご) 開発実績:PHPフレームワークを利用した会員制SNS・ネットショップ構築、AWSや専用サーバー下でLinuxを使用したセキュアな環境構築、人工知能を利用したシステム開発、店舗検索スマホアプリ開発など。 その他にも地域の職業プログラマー育成活動を行い、2018年には小学生がUnityで開発したオリジナルAndroidアプリをGooglePlayでリリース。ゲームで遊ぶより作ろうぜ!を合言葉に、小学生でも起業できる技術力を育成可能で有ることを証明し続けている。 |