Pythonのfinally節の使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのfinally節の使い方について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。

 

Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

目次

1. finally節とは
2. finally節の使い方
3. 実際に書いてみよう
4. まとめ

 

finally節とは

プログラムで発生するエラーは大きく2つの種類に分けられます。

• 構文エラー(syntax error)：プログラムの構文そのものに誤りがあるエラーです。構文エラーはプログラムを完成させる前に全て解消する必要があります。
• 例外(実行時エラー)：プログラムを実行した際、何らかの原因でエラーとなってしまうものです。原因はデータや処理の内容、プログラムを実行するPCの状況など、さまざまなものがあります。

プログラム中で例外を取り扱う仕組みが「try – except」構文です。書き方は以下のとおりです。

try:
  例外を発生する可能性のある処理

except 例外の型:
  例外が発生した場合の後続処理

else:
  例外が発生しなかった場合の後続処理

finally:
  try-except 構文が終わる際に必ず実行される処理

try – except構文を使うと想定される例外に対して適切な処理を行い、プログラムの実行を継続できます。

一方、try – except構文を使用せずに例外が発生した場合、そこでプログラムの実行は異常終了してしまいますが、try – catch構文はむやみに使用せず、例外が発生する原因と対策をしっかりと確認した上で使用するようにしましょう。

try – except構文について、詳しくは公式サイトも参考にしてください。

エラーと例外
 

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finally節の使い方

finally節はtry – except構文が終わる際に必ず実行される処理を記述します。

具体的には後続の処理に影響がある変数値の設定、処理が完了したことを示すログの表示など、例外の発生有無に関わらず必要な処理が考えられます。
 

実際に書いてみよう

今回のサンプルプログラムでは、例外をtry – except構文で補足する方法について確認します。

mylist = [1, 2, 0, 4, 5]

for i in mylist:
  rev = 0
  try:
    rev = 1 / i
  except ZeroDivisionError as e:
    print('ゼロ除算エラー', e)
  else:
    print(i , 'の逆数は', rev)
  finally:
    print('--')

実行結果は以下のとおりです。例外が発生しても処理が継続されていることが確認できます。

1 の逆数は 1.0
--
2 の逆数は 0.5
--
ゼロ除算エラー division by zero
--
4 の逆数は 0.25
--
5 の逆数は 0.2
--

 

まとめ

今回の記事ではPythonのfinally節の使い方を学習しました。
 

監修してくれたメンター

太田和樹（おおたかずき） ITベンチャー企業のPM兼エンジニア。 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績：画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握（実証実験）、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。

 

 

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