女性エンジニアが中学校の職業イベントに登壇!エンジニアの魅力とは?
愛知県にある知立市立知立中学校で2020年12月に開催された「知立中学校 キャリアフェスティバル(以下、キャリアフェスティバル)」にTechAcademyが参加しました。今回のその様子をご紹介します。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
愛知県にある知立市立知立中学校で2020年12月に開催された「知立中学校 キャリアフェスティバル(以下、キャリアフェスティバル)」にTechAcademyが参加しました。今回のその様子をご紹介します。
オンラインで中学生40人とエンジニアが対面
2020年12月、愛知県にある知立市立知立中学校の「知立中学校 キャリアフェスティバル」にTechAcademyを運営するキラメックス株式会社(以下、当社)の女性エンジニアが登壇しました。
キャリアフェスティバルは、これからの将来を考える中学2年生が様々な職業について調査し、実際にその職業に就いている人と学生が交流できる知立中学校独自の取り組みです。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止、かつ当社が東京にあることからWeb会議ツール「Zoom」で中継し、オンライン上で中学生と対面しました。
今回、公教育のプログラミング教育を推進するNPO法人「みんなのコード」からお声がけをいただき、キャリアフェスティバルに登壇することになりました。
当日はみんなのコードの洞さんにファシリテーターとして、イベントの進行をしていただきました。
日頃エンジニアと話す機会が少ない中学生たち。
エンジニアが普段どんな働き方をしているのか?、どんな人に向いているか?など、疑問を持つ中学生に、女性エンジニアの久保田さんが自身の経験を交えてお話しました。
久保田 真由さん プロフィール
1997年生まれ。法政大学キャリアデザイン学部、キャリアデザイン学科でビジネスキャリアを専攻する。大学3年生の時にエンジニアの仕事に興味を持ち、プログラミングを独学する。その後、TechAcademyでWebアプリケーションコースやフロントエンドコースなど複数のコースを受講。その後学生インターンとしてキラメックスに入社。大学卒業後、バックエンドエンジニア(正社員)として活躍中。
文系でもエンジニアになりたい。独学やスクールでプログラミングを1から学んだ過去
現在久保田さんは当社のバックエンドエンジニアとしてRailsアプリケーションの開発・運用を行っています。
そんな久保田さんも、大学に入学したころは営業職の父親が働いている姿を見て、「自分も父親と同じ働き方をするのだろう」と考えていたそうです。
しかし大学3年生になり自分の将来を考えた時、自分は営業職よりもスキルを生かした専門職の方が向いている!と思い、エンジニアを目指すことにしました。
はじめはオンラインの学習教材や書籍を使ってプログラミングを独学していましたが、複数のプログラミング言語を学んだ後に自分一人で学習を進めていくことに限界が。
その後、さまざまなプログラミングスクールを検討し、悩んだ末にオンラインで受講できるTechAcademyを受講。
echAcademyの講師である現役エンジニア(メンター)とのメンタリングでは、プログラミング学習に関することだけでなく、エンジニアとしての働き方や就職についてもたくさん相談したそうです。
自身がオンラインでスキルを身につけることができた実体験や、低価格で場所や時間を気にせず学べたことから、オンライン学習そのものに対して可能性を感じ、縁あって当社にインターンとして入社。
その後正社員として念願のバックエンドエンジニアになりました。
キャリアフェスティバルでは、エンジニアになった経緯だけでなく、働き方や久保田さんの目線でのエンジニアの魅力についても解説しました。
実はミーティングやチームで助け合うことが多いエンジニア
皆さんはエンジニアと聞いて何を思い浮かべますか?
いつもPCの黒い画面と向き合っている、専門的な知識を持っている、Webサイトやアプリ、ゲームを作っている人・・・というようなイメージでしょうか。
実はエンジニアはシステムエンジニア、プログラマー、インフラエンジニア、ネットワークエンジニアなどといった10種類以上の役割によってそれぞれ呼び方が異なります。
久保田さんはTechAcademyのWebサイトの裏側、すなわちデータの処理など表からは見えない部分の仕組みを作るバックエンドエンジニア(サーバサイドエンジニアとも呼びます)です。
現在はTechAcademyの受講生の満足度を上げるための施策を考え、プログラミングをしてシステム上に反映する仕事をしています。
久保田さんの1日の仕事の流れについて紹介したいと思います。
写真のような、エディターと呼ばれる黒い画面の前で一日の大半を過ごしています。
エディターには、ログイン・メッセージの送信・写真の投稿・動画の再生といった1つ1つの機能が文字で書かれています。
一方で、チームでのミーティングも週に何回かあります。
今日のタスクや参加する会議をチームメンバーに共有する「朝会」や、1つ1つのタスクに対して、かかる作業量をエンジニア・デザイナーで見積もる「ポイント会」、カフェで困っていること・挑戦してみたいこと・個人的な悩みなど先輩に相談する「1on1ミーティング」など、開発作業を行っている以外の時間はチームで話すことも多いそうです。
エンジニアは世の中から必要とされている
そんなエンジニアですが、他の職種と比較してどのような特徴があるのでしょうか。
それはまさに「IT市場の急成長により必要とされている点」、「働き方の自由度が高い点」だと久保田さんは話します。
まず「IT市場の急成長により必要とされている点」について。
私たちの身の回りにあるSNSやスマートフォンアプリ、ゲームなどはもちろん、他にも家電・アパレル・時計などを作る製造業や、銀行・保険などの金融機関においてもIT技術が導入されています。
スマートフォンのアプリを通じて操作できる家電などがその例です。
インターネットサービスを扱うIT企業に限らず、多くの業界がIT技術を取り入れ始めたことにより、エンジニアを必要としている企業が増えています。
特にエンジニアは専門的なIT技術を持っているため市場価値が高いことから、他の職種より比較的給料も高い傾向にあります。
また、経済産業省の調査(2019年3月)によると2020年には約31万人、2030年には約79万人ものITリテラシーを持った人材が不足するとも言われており、まさに売り手市場となっています。
出典:経済産業省の調査(2019年3月)https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf
次に「働き方の自由度が高い点」について。
例えば「働く場所」がその1つです。
※イメージ
エンジニアはPCさえあればオフィスでない場所、例えば自宅やカフェ、公園などあらゆる場所で仕事をすることができます。
近年ではオフィス以外の場所で仕事をする「リモートワーク」や旅先で仕事をする「ワーケーション」という言葉をよく耳にするようになりました。
Webサイトの構築などの作業が多く、対面で仕事を行うことが少ないことから、自分に合った柔軟な働き方をしているエンジニアが多いようです。
自宅で仕事ができるため、子育てなどをしたい女性にも適している仕事になります。
他にも服装などもかっちりしたスーツを着なくて良いなど、
カジュアルな部分についてのお話もありました。(これには中学生も驚いた様子でした!笑)
コミュニケーション能力も大事
GAFAなどの世界的に有名、かつ有名なサービスを運営している企業のCEOがエンジニア出身であることなど、エンジニアという職種について具体的にイメージできてきたところで、どんな人が向いているのかについてお話がありました。
エンジニアに向いている人とはどのような人なのでしょうか?
久保田さんが考える、エンジニアに向いている人とは「技術が好きで、自主的に学べる人、コミュニケーションが得意な人」だと言います。
なぜコミュニケーション?と思った方も多いかと思います。
それはなぜなのでしょうか?
「エンジニアは専門職であるため、自主的に技術を学んでいく必要があります。
さらにWebの世界は変化のスピードが他の業界よりも早く、日々新しい技術が開発されるため、仕事で求められるスキルも変化していきます。
だからこそ、好奇心旺盛で新しいことを学ぶことが好きな人に向いていると思います。
そして、コミュニケーションスキルも大切です。
Webサイトを最初から最後まで1人で作ることはほぼありません。
サービスの内容を考える人・サイトのデザインを考える人など、複数人で役割を分担し、協力して進めていくことが当たり前です。
さらに一つの機能がとても大きい場合、複数のエンジニアで一緒に作り上げる場合もあります。
作業の報告や適切な情報の共有ができていないと、当初予定していたものとはかけ離れたものを作ってしまうので、コミュニケーションスキルは必須です。」と久保田さん。
この久保田さんの言葉に対して、多くの学生達がメモをとっていました。
自分が作ったものが誰かの役に立つことが仕事のモチベーションに
実際普段行っているWebページの編集のやり方などの実演が終わり、キャリアフェスティバルは終盤へ。
最後の質疑応答では10名以上の学生が積極的に手を挙げて、一人ひとり前に出て質問をしてくれました。
仕事におけるやりがいや大変なことなど、自分が働いた姿を想像した上での質問や、コロナ禍で働き方や所属している会社はどのように変化したか?など、真剣に自分の将来と向き合って情報収集をする学生の姿を見ることができました。
「エンジニアは、何か解決したい問題があって困っている人から要望を聞き、それをどうシステムで解決できるかを考え、プログラムに落としこむことが仕事です。
自分が作ったものが、誰か、または何かの役に立つ様子を目の前で見ることができます。
そのため人の役に立っているということを強く実感できる、とてもやりがいのある仕事だと思っています。」
最後に学生達に向けたメッセージでキャリアフェスティバルは終了。
もっと、エンジニアを身近な職業に
今回のキャリアフェスティバルを通して、エンジニアという職業や魅力について具体的に学生達にお伝えすることができたのではないでしょうか。
キャリアフェスティバルに参加した学生からはこのようなポジティブな言葉をいただきました。
「これから変化していくIT業界にしっかり対応できるくらいのスキルも身につけないといけないと思った。」
「(エンジニアは)一人で黙々と仕事をやっているイメージがあったが、他の人とコミュニケーションを取る必要があると聞き、もっと友達と積極的に話そうと思った。」
「これを機にもっと自分で仕事内容を調べてみようと思った。」
話を聞く前のイメージと比べ、良い意味でギャップを感じた人が多かったようです。
学生は家族や親戚、知り合い、映画や書籍などの身近なものから職業に関する情報を得て、そこから将来を考える人が大半です。
そのため中学生という早い段階でエンジニアという職業について知っていただくことができた点においては、大変意義のあることなのではないかと思います。
エンジニアが働いているところを近くで見たり、今回のように職業に関する生の情報を知る機会があれば、より理解が深まり、自分がエンジニアとして働くイメージをより持ちやすくなります。
これは学生だけに関わらず、大人も同様だと多います。
また今回の登壇を通じて、もっと世の中にエンジニアの働き方や魅力を伝える必要があると感じました。
「エンジニア=男性が多い」という潜在的なイメージを持たれているケースもまだ多く、キャリアフェスティバルの前に久保田さんが登壇することを知った時は、女性のエンジニアと聞いて驚いた方が多かったそうです。
みんなのコードさん、知立中学校の皆さん、素敵なイベントにご招待いただきありがとうございました!
TechAcademyジュニアでは、子どもたちが21世紀の新しい社会をより豊かに生きるために必要となる力を育むために、プログラミング教育を提供しています。
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