MySQLでOUTER JOINを使って外部結合する方法【初心者向け】
MySQLで【OUTER JOIN】を使って外部結合する方法を初心者向けに解説した記事です。内部結合と違い、外部結合では、どちらかのテーブルにしか存在しないデータについても取得することができます。
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MySQLの初心者向けに、基本的な使い方を解説する記事です。
今回は、OUTER JOINを使って外部結合する方法を紹介します。
データベースのなかにはテーブルが格納されていますが、ユーザー情報や企業情報など、内容ごとテーブルをわけて作り、データを管理するのが一般的です。
しかし、ときにはテーブルの枠を超えてデータを抽出し、使用したいときもありますよね。
OUTER JOINを使えば、普段は別々のテーブルの中にあるデータを、あるデータをもとに紐づけて、いっしょに抽出することができます。
なお本記事は、MySQLを扱うTechAcademyのPHPオンライン講座の内容をもとにしています。
今回の記事の内容は動画でもご覧いただけます。
テキストよりも動画の方が理解しやすいという場合はぜひご覧ください。
内部結合と外部結合の違い
結合には、INNER JOINを使った内部結合もありますが、内部結合が、テーブルの指定したフィールドの値が一致するデータしか抽出しないのに対し、外部結合では、どちらかのテーブルにしか存在しないデータについても取得することができます。
詳しくは、実際にやりながら見ていきましょう。
前回、内部結合(inner join)でテーブルを2つ、つなげたんですけど、外部結合っていうのもあるんですか?
left outer join と right outer joinの2つがあるよ。
leftとrightはそれぞれ、左、右っていう意味ですよね?
その通り!前回の内部結合の時に使ったサンプルを利用して、今度は外部結合を書いてみよう!
OUTER JOINを使って外部結合する
今回は、このsampledbというデータベースをもとに解説を進めます。
データベースsampledbの中には、userとorganizationという2つのテーブルが入っていますね。
selectのコマンドを使って、まずはそれぞれのテーブル内のデータを見てみましょう。
select * from user;
select * from organization;
今回は、userテーブルのorganization_idと、organizationテーブルのidをもとに双方を紐付け、データを抽出してみます。
抽出するデータは、
- userテーブルからはusername、email
- organizationテーブルからはname
にしてみます。
OUTER JOINの構文
外部結合は次のように書きます。
select テーブル名1.フィールド名, テーブル名2.フィールド名
from テーブル名1
left outer join テーブル名2
on テーブル名1.フィールド名 = テーブル名2.フィールド名;
なんだか難しそうですが、流れを簡単に説明すると、
selectに続けて、どのテーブルのどのフィールドデータをそれぞれ取り出すのかということを「テーブル名.フィールド名」で明示し、「,」で区切っていきます。
それからfromで結合の基準となるテーブル名を書き、left outer joinに続けてもう一方のテーブル名を書きます。left部分に当てはまるものは、ほかにもrightとfullがあり、それぞれ次のように使い分けます。
- left outer join…最初のテーブル(テーブル1)にしか存在しないデータを取り出すとき
- rigtht outer join…次のテーブル(テーブル2)にしか存在しないデータを取り出すとき
- full outer join…どちらのテーブルにも(テーブル1、2)それぞれにしかないデータが存在するとき
そして最後に、onで各テーブルのどのフィールドを基準に紐づくのかを=で繋いで書きます。
実際に書くとこのようになります。
select user.username, user.email, organization.name
from user
left outer join organization
on user.organization_id = organization.id;
できましたね。
今回は、left outer joinでuserテーブルにしかない情報も取り出すよう指定しているので、yamadaさんからitoさんまでのデータが出力されています。しかし、organizationテーブルのidには、itoさんのorganization_idである4はありません。よって、nameはNULL(何もデータがないという意味)と表示されます。
反対に、right outer joinを使ってorganizationテーブルを基準とすると以下のようになります。
select user.username, user.email, organization.name
from user
right outer join organization
on user.organization_id = organization.id;
userテーブル側のusernameとemailがNULL表示になりました。
おわりに
外部結合は、内部結合と違い、こういったどちらかのテーブルにしかないデータについても取得することができますので、用途に応じて使い分けてみてくださいね。
似たような記事として、MySQLでINNER JOINを使って内部結合する方法もあるので、合わせてご覧ください。
left outer joinとright の違いは何でしょうか?
どのテーブルを基準とするかっていう違いかな。leftの場合は左だよね。
なるほど!内部結合の時と違って、どちらかのテーブルに無いものも表示されてますね!
テーブルを3~4枚joinするっていうのは、けっこう多いので基礎はしっかり覚えておきたいね!
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