まずは基本からおさえよう!職務経歴書の適切な書き方と例【SE編】
SE職における職務経歴書の書き方とその例を解説しています。転職活動を行う上で職務経歴書は受ける企業の数だけ書く必要があると思うので、どんな内容をどう書けば良いか事前に知っておきましょう。実際の例も参考にしてみてください。
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就職活動において履歴書と同じくらい重要になる書類が職務経歴書です。
今までの経歴やスキルなどを伝えるための大切なツールとして、できるだけわかりやすく「何をどの程度できるのか」を表現することが大切です。
ここではSE職において職務経歴書を書く際のポイントや書き方の具体例、また避けたほうが良い書き方などを詳しく紹介していきます。
本記事はエンジニア転職を保証するTechAcademy Proの就職実績を元に制作しています。
キャリアアップのために今勤めているソフトウェア開発会社を辞めて、転職することにしたんです。
今度のお仕事もSEですか?応募書類の作成は順調ですか?
履歴書はできたのですが、職務経歴書で悩んでいます。転職が初めてなので、どう書いたらよいのかわからないんです。
SE職へ転職する場合に限らず、職務経歴書にはこれまでの経験をしっかり記載することが大事です。
どんなところに注意すればよいのですか?
SE職に応募する場合の職務経歴書の書き方をご紹介しますね。ポイントを一緒に確認していきましょう!
SEの場合のポイント
システムの設計・開発などを手がけるSEの場合、具体的に「いつ」「どこで」「何を」「どのように」したのかを記載することが大切です。次の3つのポイントに気をつけて作成してみましょう。
プロジェクト内容はできるだけ具体的に
携わってきたプロジェクトについて、内容をより分かりやすくイメージしてもらえるように、守秘義務に反しない範囲で対象となるユーザーやサイトの種類などを記載すると良いでしょう。また、サイトのURLなどがあれば記載しておくとさらに良いです。
スキルや得意分野は分かりやすく過不足なく
担当業務や環境、言語やDBなど使用したツールは分かりやすく箇条書きにします。合わせてプロジェクトがどの程度の規模だったのか、メンバーの人数やプロジェクト内での自分の役割を具体的に記載しておきましょう。また、保有資格や得意分野などは業務に関係のあるものを優先に3項目までを目安に記載しましょう。
応募先企業で使えそうなスキルや経験などを盛り込む
自己PR欄は技術的なスキルの他、業務知識やクライアントとの折衝経験をPRポイントとして記載します。
加えて、業務においての経験談や工夫したことなどを盛り込むと深みが増します。また、応募企業において、自分自身の強みを生かした方向性などを記載してアピールしましょう。
大事なポイントは過去の経験業務を「いつ」「どこで」「どのように」具体的に記述することが大切です。
なるほど・・・採用担当者にこれまでの業務が具体的にイメージできるようにすることがポイントなのですね。
はい!具体的なエピソードなどを添えると説得力がましますよ。これから具体的な書き方を見ていきましょう。
書き方の例
【職務経歴 概要】
大学を卒業後、株式会社△△△に入社。システム部に配属されWebサイト運営やシステム、保守などに携わる。××年間にわたり、用件定義から導入後の保守運営まで一貫して業務を遂行しました。
【職務経歴】
20××年×月~現在 株式会社△△△ システム部
事業内容:Webサイトの企画・制作およびWebを活用したソリューションの企画・運営代行
資本金:×××百万円
売上高:××百万円
従業員:××名
【開発経歴】
期間:20××年×月~20××年×月(×年×カ月)
プロジェクト名:各種Webサイトの運営・保守(http://www.xxx.jp)
業務内容:開発からその後の運営・保守までを一貫して担当
担当業務:開発、テスト、運営・保守
環境:Linux Apache
言語:PHP
DB:MySQL
役職:メンバー(×名)
【保有資格】
Oracle MASTER GOLD9i(XXXX年XX月)
基本情報処理技術者(XXXX年XX月)
【得意分野】
Webサイトの分析・設計・開発
【自己PR】
これまで×年間、大小様々な規模のWebサイト約××件の構築に携わってきました。
企業様との折衝から設計・開発の他に用件定義や企画立案、プレゼンテーションまで、Web開発における一連の業務を担当させていただきました。また、開発だけでなくプロジェクトの運営に関しても経験を積んできました。
今後はこれまでの経験を活かして、将来を見据えて必要とされる先進的な技術を吸収し、ユーザーに近い立場からサイト構築に携わりたいと考えております。
SEの場合、職務経歴だけでなく、プロジェクトの開発経歴や使用した環境や言語など具体的な内容を記載します。箇条書きにして分かりやすく明記しましょう。
職務経歴書として避けたいNG例
職務経歴書は、応募企業にとって求めるスキルやキャリアがあるか否かを見分けるための大切な判断材料です。簡潔で伝わる職務経歴書を作成するために、以下のポイントを避けて記入しましょう。
ただ長いだけの職務経歴で内容が薄い
社会人経験が長くなると職務経歴もあわせて長くなってしまいます。
職務経歴では十分な情報が書かれていることは大切ですが、だらだらとただ長いだけの文章は分かりにくいと感じられてしまいます。
応募企業にとって重要な経歴であるか、さほど重要ではないかを判断し、重要な点を強調しながらメリハリをつけて書くことが大切です。
企業概要や資格名などを正式名称で記載していない
企業名は「株式会社」や「一般社団法人」などを含め正式名称で記載しましょう。
また、取得した資格についても正式名称で記載します。丁寧な仕事を印象付けるためにも手を抜かないことが大切です。
受賞歴を記載しているが、賞の内容がわからない
前職で受賞した経験がある場合、ただ「○○賞受賞」と記載しただけではその賞がどういった内容で、どういった実績をあげたため授与されたのかがわかりません。
賞の説明と、どのような実績をあげたためにもらえたのかを具体的に付け加えるようにしましょう。
職務内容が情報漏えいになっている
一般公開されていないプロジェクトに関わっている場合などは、得意先企業を仮名とするなど情報漏えいにならないように配慮しましょう。
未経験からSEに転職するための履歴書
未経験からSEに転職する際はどのような点で差別化をはかる必要があるか紹介します。
学習経験を記載
未経験であっても、プログラミングスクールでプログラミングを学習した経験があれば、その内容を記載すると良いです。
具体的には、次のような内容を記載すると良いです。
学習言語 仕様フレームワーク 学習期間 参考書名 プログラミングコース名 利用料金
オリジナル作品を公開
プログラミングスクールによっては、オリジナル作品を公開するコースもあります。
履歴書にオリジナル作品が公開されたURLを記載しておくことで、採用側からは具体的にオリジナル作品で使用したレベルの技術力が有ることを確認することができます。
また、採用担当者としては手間も省け、採用担当者のことも考えてくれるというコミュニケーションポイントも高くなるでしょう。
他業種の業務知識を記載
SEはシステム開発業界以外の業界との仕事がメインです。
そのため、現在仕事をしている業界や、専門知識、業界の展望等を記載しておくことで、ビジネス全体に対して貢献できる事をアピール可能です。
まとめ
職務経歴書は履歴書と並んで就職活動に重要な書類です。特にSEの場合は職務経歴だけでなく、開発経歴やスキルといった具体的な情報が重要視される傾向にあります。
また、応募企業が求める人材であることをアピールするためには、メリハリのある内容にまとめることも大切です。書き方の基本やポイントを抑えて、自分のこれまでのスキルやキャリアをしっかりと伝えられる職務経歴書を作成しましょう。
IT業界でおすすめの転職サイト・エージェントもまとめているので、転職を検討している方はぜひ活用してみてください。
この記事を監修してくれた方
中本賢吾(なかもとけんご) 開発実績:PHPフレームワークを利用した会員制SNS・ネットショップ構築、AWSや専用サーバー下でLinuxを使用したセキュアな環境構築、人工知能を利用したシステム開発、店舗検索スマホアプリ開発など。 地域の職業プログラマー育成活動では、小学生がオリジナルAndroidアプリをGooglePlayでリリース、NHK Whyプログラミング入賞、全国Programing Festival入賞。ゲームで遊ぶより作ろうぜ!を合言葉に、小学生でも起業できる技術力を育成可能で有ることを証明し続けている。 |
どうでしょうか。採用担当者に響く職務経歴書がかけそうですか?
SE職ならではの注意点などはあるのでしょうか
SEの場合、開発経歴やスキル、開発環境など、携わった開発プロジェクトの様子がイメージできるよう心がけるといいですよ。
プロジェクトの事をできるだけ詳しく書いて「どのような環境で何ができるか」をアピールするということですね。
そうです!ただし業務の内容が秘匿情報の場合もありますから、情報漏洩などに気を付けてくださいね。
わかりました!がんばります!
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