【ビジネス職・技術職別】中途採用の場合の適性検査とは!新卒との違いと対策方法
中途採用における適性検査のやり方と対策方法について解説しています。新卒採用時に行った人も多いと思いますが、中途でも存在します。苦手意識を持っている人は、紹介している書籍や学習サイトで対策してみてください。
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中途採用の選考にも「適性検査」が実施される場合があります。
これは新卒はもちろん、中途で企業にマッチする能力や性格を有しているか、企業が慎重に判断をしたいと考え実施するケースが増えているためです。志望する企業への転職を勝ち取るために、「適性検査」の内容を知り対策を取ることが重要です。
そこで、適性検査の特徴や中途採用で問われる能力、学習に利用すべきものを紹介していきます。
検査の特徴
適性検査には「性格検査」と「能力検査」の2種類の検査があります。能力検査だけを行うことはあまりなく、基本的に「性格検査のみ」か「総合検査(性格検査+能力検査)」で実施するのがほとんどとなっています。
そこで気になるのは適性検査の中身と特徴。次に、どんな検査内容なのか紹介します。
性格検査について
性格検査は「はい」と「いいえ」で回答をしていくのがベーシックな方法です。
文字通り、回答することで応募者の性格が浮き彫りになります。
性格検査の主な種類は「クレペリン検査」や「Y-G性格検査」、「数研式M-G性格検査」、「CPI」などがあり、代表的なのは「クレペリン検査」と「Y-G性格検査」。この2つは大手企業や公官庁でも採用される有名な検査ですので、各検査の特徴を知っておきましょう。
クレペリン検査
検査用紙いっぱいに並んだ1桁の数字を、左上から順番にひたすら繰り返し足し算していく検査です。
1分で1行の計算を行い、各行の最後に計算された数字を15個線で結び、得られた「作業曲線」から処理能力や性格、行動面を測る検査です。
その結果は全体の計算量で処理能力を1分後との作業慮や誤答の数によって、仕事や作業面でのクセや持ち味を検査しているといわれています。
Y-G性格検査
Y-G性格検査は心理的根拠をもとにして考案された検査方法です。質問に対して「はい」と「いいえ」で答えていき、抑うつ性や攻撃性などの性格を構成する12の尺度を客観的に測定します。検査結果をグラフ化することで「特性性能」を視覚化できる特徴があります。
これらの性格診断を行うことで、仕事に対して大雑把に取り組むのか、緻密な計算で取り組むタイプなのかなどの個性を知ることができます。また、企業は性格検査で自社のメンバーとマッチする性質かを見極める傾向があります。
これらの検査は意図的に答えを操作することが難しく、狙いすぎた回答は「評価できない」という結果を出してしまいます。自分の性格や性質がフィットするかを見極めてくれるものだと割り切って、なるべく正直な回答を行うようにしましょう。
能力検査について
能力検査は受験者の基礎学力を図るための検査です。この検査の特徴は単に基礎学力を知るだけにとどまらず、受験者の資質も探る検査でもあるところにあります。この検査を通して、採用担当者は次のようなことを見ています。
- 能力検査に対しどんな準備をしてきたか、どんな意識で臨んでいるか
- 得意なジャンルはどんなところか
- 求める仕事をこなせる能力があるか
試験内容は計算力や語彙力を問うものに加え、時事問題が加わることもありますので、問題集とともに最近のニュースや大きな出来事を把握しておきましょう。
問題自体は対策をすればさほど難しくはありません。また、発想やひらめきを問うタイプの問題がでるケースもあります。
中途採用で問われる能力
基本的に中途採用においては、新卒のように採用後に配属先を決定するわけではありません。
「こういう人材が欲しい」という考えのもとで求人を出しているわけですから、営業なら営業職を、開発ならSE職といったように特定の部署・部門の担当者をピンポイントで募集しています。
つまり、新卒採用と中途採用では問われる能力が違ってくるので「適性検査」を軽く考えてはいけません。新卒採用と中途採用で問われる能力は以下になります。
新卒採用が問われる能力
大量の応募者を絞り込むための足きりを回避するために、選考基準を超える計算力や語彙力、社風との適合性の判断に漏れないための素直さ、柔軟な性格が求められます。
中途採用が問われる能力
企業が採用や配属を考えているピンポイントなポジションに相応しい、活躍できると判断できる能力。性格検査では社風はもちろん、配属先の雰囲気、部署の人間との相性が判断材料とされるため、その部署にあった特性や能力が求められます。
また、能力検査では一般常識はもちろん、その募集職種が得意としている能力があるのか、求める仕事ができる能力があるのかがピンポイントで求められます。
適性検査について学習できる書籍
適性検査を学べる書籍は多数出版されており、最新のSPI3やCAB、GABに対応したものまで出ています。
最新最強の適性検査クリア問題集〈’19年版〉
SPI3をはじめ、SHL社の「CAB」や「GAB」、Webテスト「玉手箱」、「TG‐WEB」、NOMA総研の「SCOA」といった現行の適性検査の出題パターンを収録しています。
【テストセンター・SPI3‐G対応】転職者用SPI3 攻略問題集【改訂版】
SPIの転職用「SPI3‐G」の書籍で、転職者に実施されるSPIの対策書であり、換算解説をしている1冊です。実際に受験をした転職者の情報にもとづき、出題範囲や出題内容を再現した転職者必読の対策本です。
適性検査について学習できるサイト
現在の最新バージョンである適性検査「SPI3」を多くの企業が作成し、転職サイトで実施しています。
また、システムエンジニア系の業界で使われるGABやCABを扱う企業もありますので、志望企業にあるならば対策をしましょう。
リクルート「SPI3-G」
実施方法はWEB経由でどこでも受検できる「WEBテスティング」のほかに、テストセンターやペーパーテスティングおよびインハウスCBT(リクルート社内受験)があります。
日本SHL社「玉手箱」
一般的にWEBテストで受けることが多いのが「玉手箱」。
特徴は科目に英語があることで、人気大手企業やIT系企業、2017年度はTBSやフジテレビなどのマスコミ各社も採用しているので対策が必要です。
また、IT職としての適性を診断する「コンピュータ職適性テストWebCAB」などのWebテストもあります。
まとめ
中途採用においては、新卒のときよりもしっかりと対策を講じる必要があります。
転職者用の書籍や志望職種を対象とした適性検査の参考書があれば利用し、ピンポイント採用に応える適性検査に結果を出しましょう。
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