事例も紹介!仮想通貨におけるホワイトペーパーとは【初心者向け】
初心者向けに仮想通貨におけるホワイトペーパーとは何か詳しく解説しています。ICOのプロジェクトに関しては全てホワイトペーパーが存在します。実際にビットコインとEthereumの事例をもとにどんな内容でどんな役割があるのか理解しておきましょう。
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今回は、ホワイトペーパーについて解説します。
ICOのプロジェクトを見極める上では大事な要素なので、ぜひチェックしておきましょう。
今回はホワイトペーパーについて勉強するよ。
田島メンター!ホワイトペーパーというのは何ですか〜?
仮想通貨の仕組みについて書かれた論文のことを指すんだ。具体的にどういった内容が記載されているのかも見てみよう。
お願いします!
ホワイトペーパーとは
ホワイトペーパーとは、アルトコイン等の仮想通貨をリリースするにあたり、その仮想通貨で使用するブロックチェーンやプロトコル(規格)、分散型アプリケーション(DApps)、トークンについて記載されている、仮想通貨の計画書のようなものです。
元々は、アメリカ政府が書いた政策上公文書の意味でした。
その後、民間企業が顧客に対してビジネスを訴求するためのマーケティングツールとして広まりました。
アルトコインとは
仮想通貨とは、ビットコインやEthereum(イーサリアム)等のアルトコイン等、ブロックチェーンを利用して取引されるデータのことを言います。
アルトコインとは、正式にはAlternative Coinと言います。
日本語で言うと代替のコインという意味です。
ここで言う代替とは、ビットコインの代替という意味です。
つまり、アルトコインとはビットコインの代替となるコインの総称ということです。
ブロックチェーンとは
ブロックチェーンとは、世界中のユーザー全員で、利用する取引データを管理する仕組みです。
全ユーザーで管理していますが、取引データを改ざんすることが非常に難しい仕組みになっています。
分散台帳にブロックと呼ばれる全取引データがチェーンのように連結された状態で保管してあります。
次のブロックデータ例では、timestampの日時に、senderとrecipient間でamount分の取引が行われたことを示しています。
また、各ブロックには1つ前のブロックのハッシュ値(previousHash: )を保有しています。
このハッシュ値がブロック同士をつなぐチェーンの役割を果たします。
分散アプリケーションとは
分散型アプリケーションとは、英語で言うとDecentralized Applications(DApps)のことです。
Decentralized Applications(DApps)とは、分権型アプリケーションという意味です。
ビットコインやアルトコインの世界で考えると、ブロックチェーンとスマートコントラクトを活用することで管理者に権限が集中しないようにしたアプリケーションという考え方もできます。
メリットとして、仲介手数料が不要・迅速な取引が可能・ゼロダウンタイムの実現があります。
トークンとは
トークン(Token)とは、ブロックチェーン上の資産やユーティリティの総称です。
Tokenを日本語に訳すと代用貨幣という意味です。
2018年初頭現在発行されているトークンは、価値はあるが法律的な担保がないという意味で、トレーディングカードのような位置づけになります。
ホワイトペーパーの役割
ホワイトペーパーの役割としては、アルトコインを購入する際に、耳障りの良い内容だけで購入を判断するのではなく、仮想通貨自身の特徴を見極める材料として利用する役割があります。
具体的には、企画案ではセキュリティリスクが低く、高速決済、値上がり確実のような記載があったとしても、本当に実現可能かわかりません。
その状態でICOする予定のアルトコインを購入するべきか悩むことは、投機的なかけを行うようなものです。
ICOとは、Initial Coin Offeringの略称で、日本語で言えば、新規仮想通貨公開と言います。
簡単に言えば、仮想通貨に対して株式公開のような形で、資金を募ることです。
調達方法は、各企業が独自の仮想通貨(トークン)を販売し、仮想通貨によりトークンを購入できるという点にあります。
ホワイトペーパーを読んで、技術的に違和感があったり、現在の技術では到底現実不可能なものであったり、関係者の存在が虚偽のものであったりする点を調べることで詐欺のICOを行おうとしているアルトコインを見極めることが可能です。
ICO自体は可能ですが、夢物語の企画内容を一切開発せず、ICOによる利益だけを初期のアルトコイン提供者側が獲得する場合も存在します。
ホワイトペーパーの概要と、その目的についての説明だよ。
ホワイトペーパーは、仮想通貨の仕様書のような役割を持っているんですね。
次にビットコインとイーサリアムのホワイトペーパーについての話をしよう。
ビットコインのホワイトペーパー
2008年10月31日にSatoshi Nakamotoが発表した論文です。
Bitcoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash Systemというタイトルの9ページ程度の論文でした。
Satoshi Nakamotoの論文についてはこちらに公開されています。
内容としては、ビットコインのブロックチェーン技術の基本的な内容となっており、低コストで金融取引を行う仮想通貨の仕組みについて記載されています。
その他にも、分散アプリケーションの技術や、P2Pに関する技術により、情報改ざんを防ぐ方法について記載されています。
P2Pとは、peer-to-peerの略で、P2Pネットワークとも呼ばれます。
一般的なインターネットは、サーバーで処理された内容をクライアントから利用する通信を行っています。
サーバーというのは、インターネット上にある、プログラムが動作している性能の良いパソコンというイメージです。
クライアントとは、お手元のパソコンやスマホのことです。
P2Pでは、サーバーとクライアントをいう関係ではなく、クライアント同士が繋がることで処理を行っています。
Ethereum(イーサリアム)のホワイトペーパー
Satoshi Nakamoto氏の2009年に行われたBitcoinの開発は、バッキングや「本質的な価値」を一切持たず、集中管理基盤を持たないデジタル資産の最初のモデルでした。
その後、仮想通貨として急速に発展し、賞賛されました。
しかし、Bitcoinのもう一つの重要な部分は、分散したコンセンサスのツールとしての基盤となるブロックチェーンテクノロジです。
ブロックチェーン技術の一般的に言及されている代替アプリケーションには次のようなものがあります。
- カラーコインと呼ばれるカスタム通貨金融商品
- スマートプロパティと呼ばれる基盤物理デバイスの所有権
- ネームドコインと呼ばれるドメインのような投資対象外の財産
また、より複雑なアプリケーションとして次のような物があります。
- スマートコントラクトと呼ばれる、コーディングであらゆるルールを実装し、個々の電子資産を管理する技術
- DAOと呼ばれるスマートコントラクトを ブロックチェーン上で実装した分散型自律型組織(Decentralized Autonomous Organizations)
Ethereumが提供しようとしているのは、任意の状態遷移関数をエンコードするために使用できる契約を作成するために使用できるものです。
Ethereumは本格的なプログラミング言語が組み込まれたブロックチェーンです。
Ethereumは他のブロックチェーンで実装することができない機能を、ユーザー自身がコードを書くだけで採用することができます。
Ethereum(イーサリアム)のホワイトペーパーも公開されています。
今回は、ホワイトペーパーについて解説しました。
すでにある仮想通貨のホワイトペーパーを読みどんな内容が記載されているのか知っておくと良いでしょう。ICOに参加したいと考えている人は必見のないです。
実際の論文へのリンクも貼ってみたよ。
ビットコインのホワイトペーパーは、意外と短い文書なんですね。
そうだね。これらは日本語に翻訳されているものもあるので、ぜひ一度目を通してみよう。
挑戦してみます。ありがとうございました!
この記事を監修してくれた方
中本賢吾(なかもとけんご) 開発実績:PHPフレームワークを利用した会員制SNS・ネットショップ構築、AWSや専用サーバー下でLinuxを使用したセキュアな環境構築、人工知能を利用したシステム開発、店舗検索スマホアプリ開発など。 その他にも地域の職業プログラマー育成活動を行い、2018年には小学生がUnityで開発したオリジナルAndroidアプリをGooglePlayでリリース。ゲームで遊ぶより作ろうぜ!を合言葉に、小学生でも起業できる技術力を育成可能で有ることを証明し続けている。 |