Javaの論理演算子「&&」「||」「!」の使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaの論理演算子「&&」「||」「!」の使い方について解説しています。まず最初に論理演算子の種類とそれぞれの意味、結果の見かた、判定の順番について学習します。次に実際に論理演算子を使ったプログラムの例を見ていきましょう。
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監修してくれたメンター
mentor-matsui
Java、Perl、COBOL、最近ではRuby、PHP等、様々な言語での開発を経験しています。
Javaの論理演算子「&&」「||」「!」の使い方について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Java講座の内容をもとに作成しています。
目次
Javaについてそもそもよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事をご覧ください。
今回は、Javaに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
論理演算子「&&」「||」「!」の使い方について詳しく説明していくね!
お願いします!
論理演算子とは
論理演算子とは、論理を評価するための演算子のことです。
演算の結果に対して、条件が当てはまっていればtrue、条件に合致しなければfalseと評価されます。
例えば、「x > 50」や「y 50 かつ x < 80」、「x == 50 または y == 80」などのように複数の条件式を組み合わせた複雑な条件を設定することが可能です。
論理演算子の使い方
論理演算子には次の3つの演算子があります。
演算子 | 使用例 | 意味 | |
---|---|---|---|
論理積 | && | x && y | 左辺も右辺もtrueの場合にtrue(左辺 かつ 右辺) |
論理和 | || | x || y | 左辺か右辺のどちらかがtrueの場合にtrue(左辺 または 右辺) |
論理否定 | ! | !x | xがtrueの場合にfalse、xがfalseの場合にtrue |
論理積
演算子の左辺及び右辺の値が共にtrueの場合だけ、trueとなる演算子です。
左辺と右辺の組み合わせで、次のような結果が得られます。
以下、記述例です。
左辺 && 右辺
左辺 | 右辺 | 結果 |
---|---|---|
true | true | true |
true | false | false |
false | true | false |
false | false | false |
論理和
演算子の左辺または右辺の値のどちらか一つがtrueの場合に、trueとなる演算子です。
左辺と右辺の組み合わせで、次のような結果が得られます。
以下、記述例です。
左辺 || 右辺
左辺 | 右辺 | 結果 |
---|---|---|
true | true | true |
true | false | true |
false | true | true |
false | false | false |
論理否定
演算子の右辺の値を反転するえん演算子です。
右辺の値で、次のような結果が得られます。
!右辺
右辺 | 結果 |
---|---|
true | false |
false | true |
論理演算子が判定される順番
&&演算子と||演算子どちらの演算子も左辺から判定し、全体の結果を求めます。
しかし、注意点として、右辺の判定は実施しない場合があります。
例として、&&演算子の場合で考えてみましょう。
まず、左辺を判定し結果がfalseだった場合、左辺のみの判定でfalseと確定するため右辺の判定は行いません。
次に||演算子の場合は左辺を判定し、結果がtrueだった場合には全体がtrueと確定するため、右辺の判定は行わないのでそれぞれの演算子の特性を理解して使い分けましょう。
実際に書いてみよう
下記のサンプルプログラムで論理演算子を使った結果を確認してみます。
public class LogicalSample { public static void main(String[] args) { int x = 60; int y = 75; System.out.println("1:(x > 70 && y <= 80) = " + (x > 70 && y <= 80)); System.out.println("2:(x > 70 || y <= 80) = " + (x > 70 || y <= 80)); System.out.println("3:!(x > 70) = " + !(x > 70)); System.out.println("4:(x > 70 && ++y == 80) = " + (x > 70 && ++y == 80)); System.out.println("5:y = " + y); } }
実行結果
1:(x > 70 && y <= 80) = false 2:(x > 70 || y <= 80) = true 3:!(x > 70) = true 4:(x > 70 && ++y == 80) = false 5:y = 75
「x > 70」はfalse、「y <= 80」はtrueです。
論理積、論理和、論理否定を求めると、実行結果が1から3のように表示されます。
実行結果の4つ目では、論理積の右辺にインクリメント(++)演算子を使用しています。
右辺が処理されるとyの値は76にならなければならないものの、計算を実行していないため、実行結果の5つ目は75です。
そのため、論理積では左辺がfalseであった場合には、右辺が処理されていないことを体感的に理解できるでしょう。
執筆してくれたメンター
松井紀明
メーカー系で17年エンジニアとして勤務後、現在はフリーのエンジニアとしてリモートワークで働いています。 Java、Perl、COBOL、最近ではRuby、PHP等、様々な言語での開発を経験しています。 TechAcademyではJavaコースを担当しています。 |
Javaの論理演算子「&&」「||」「!」の使い方がよくわかりました!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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