PythonでCIDRによるIPアドレス処理を実施する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonでCIDRによるIPアドレス処理を実施する方法について現役エンジニアが解説しています。CIDRは、IPアドレスをネットワーク部とホスト部に区切る際の手法です。今回は、netaddrモジュールで解析を行います。
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PythonでCIDRによるIPアドレス処理を実施する方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。
Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
PythonでCIDRによるIPアドレス処理を実施する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
CIDRとは
CIDRとはClassless Inter-Domain Routingの略でサイダーと読み、IPアドレスをネットワーク部とホスト部に区切る際の手法のことを呼びます。
インターネットの黎明期には、IPアドレスをクラスA, B, Cという単位で分割していました(クラスフル)。
この分割方法はわかりやすい反面、IPアドレスの利用効率の悪い(無駄の生じやすい)問題がありました。
そして、その問題を解決するため、クラスの考え方を廃したCIDRを用いる形に変化しています。
CIDRによりIPアドレスを処理する方法
例えば 192.0.2.100/29というCIDR表記を想定します。
これはIPアドレスが192.0.2.100、ネットマスク長が29ビット、という意味です。
このネットワークの構成は以下の通りです。
- ネットワークアドレス 192.0.2.96/29
- ブロードキャストアドレス 192.0.2.103
- ホストに割り当てられる最小のアドレス 192.0.2.97
- ホストに割り当てられる最大のアドレス 192.0.2.102 (つまり最大6ホストを収容可能)
netaddrモジュールの使い方
netaddrはPythonでIPアドレスを処理するためのライブラリです。
ネットマスクの計算やIPアドレス文字列のパースなどを行うことができます。
インストール
以下の通りpipコマンドでインストールします。
pip install netaddr
実際に書いてみよう
ソースコードと実行結果をみていきましょう。
>>> import netaddr >>> ip = netaddr.IPNetwork('192.0.2.100/29') >>> ip.ip IPAddress('192.0.2.100') >>> ip.network IPAddress('192.0.2.96') >>> ip.broadcast IPAddress('192.0.2.103')
解説
netaddr.IPNetworkでIPアドレスを示す文字列を引数に与えました。
IPアドレス、ネットワークアドレス、ブロードキャストアドレスを計算できました。
まとめ
この記事ではIPアドレスのCIDR形式を解説しました。
PythonでIPアドレスを扱うのに便利なnetaddrライブラリも合わせて使用していきましょう。
執筆してくれたメンター
橋本紘希(はしもとひろき)
システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。 |
PythonでCIDRによるIPアドレス処理を実施する方法がよく分かったので良かったです!
ゆかりちゃん、これからも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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