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教育に革命をもたらす?東大・京大も導入するオンライン教育の「MOOC(ムーク)」とは

最近EdTechの分野で注目を集める「MOOC(ムーク)」について紹介する記事です。MOOCを提供しているサービスの紹介、日本の大学での事例、今後の課題についてまとめてみました。MOOCについて知りたい方はまず読んでみてください。

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最近、国内外問わず注目を集める教育サービスですが、EdTech(エドテック)とも言われ注目を集めています。

そんなEdTechの中でも、「MOOC(ムーク)」というキーワードを耳にすることが多くなってきました。国内でも、東京大学や京都大学が海外のMOOCサービスと組んで授業の配信を始めることを発表しています。

 

そこで今回は、MOOCを提供しているサービスの紹介、日本での事例、今後の課題についてまとめてみました。

 

MOOC(ムーク)とは

Massive Open Online Courseの略で、オンラインで大規模な講義を受けられるものを指し、多くは無料で受けることができます。また、MOOCs(ムークス)と呼ばれることもあります。

アメリカでは名門大学が導入するなど徐々に普及しています。講義を受けるだけでなく、課題を提出したり、テストを受けたりすることも可能で、中には修了資格を出す大学もあります。

 

また、MOOCは「」にも活用できると期待されいます。オンラインの講義で知識をつけて、オフラインの講義ではディスカッションや質問、応用問題にチャレンジするといったように学習効率が上がるかもしれません。

 

 

MOOCを提供しているサービス

既にアメリカを中心にMOOCを提供するサービスが増えています。今回はその一部を紹介します。

 

Udacity

スタンフォード大学の元教授が立ち上げたMOOCで、MOOCの中では老舗のサービスです。1500万ドルの資金調達にも成功しています。

提携している企業に受講生の成績データを送り、企業は戦力になると判断したら受講生をスカウトできるという機能があるため、仲介手数料を得られるビジネスになっています。

350社と提携、約20人がGoogleなどの有力企業に採用されているといいます。

Udacity

 

 

Coursera

こちらも、スタンフォード大学コンピュータサイエンス教授が立ち上げたサービスです。過去合計で8500万ドルを資金調達しています。

今のところ講座は無料で受けることができます。

また、2013年秋からは東京大学が授業を配信することを発表しています。

Coursera

 

 

edX

マサチューセッツ工科大学とハーバード大学によって創立された非営利の教育団体です。全ての講義を無料で受けることができます。

2013年5月には京都大学が参加することを発表しており、2014年春から配信を開始する予定です。

edX

 

 

Academic Earth

世界の有名教授の授業がオンラインで聴講できるサービスです。ハーバード、MIT、スタンフォード、イェールなど名だたる有名大学が参加しています。

授業は全て無料でみることができます。

Academic Earth

 

 

Saylor.org

1999年に設立されたセイラー財団が運営するMOOCで、2008年から無料のオンライン学習のサイトとしてSaylor.orgをスタートしました。

300を越えるコースが用意されており、人文科学の他にビジネスのコースも用意されています。ビジネスのコースでは、Microsoft WordのようなPCスキルのための講義もあります。

Saylor.org

 

 

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日本でのMOOC導入の動き

日本国内でもMOOCの導入が進んでいます。

NTTドコモは、2013年10月から東京大学と連携してMOOCを活用した反転学習の研究を開始しています。また、ドコモは2014年春にサービストライアルを開始することも発表しています。

 

大学側では、2013年10月に日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)を設立し、大学間や企業との連携を強化しようとしているようです。この協議会にNTTドコモも参画しています。

日本オープンオンライン教育推進協議会

 

前述の通り、Courseraが東京大学と、edXが京都大学と取り組みを開始することになっているので、今後導入する大学が増えていくと予想できます。

 

 

MOOCの今後の課題

一方で、MOOCの課題もあります。

フィナンシャル・タイムズ紙の記事によると、MOOCを受けた学生は、生身の人間による講義を受講していたよりも成績が悪く、途中でやめてしまうことも大幅に多いそうです。

1年前以上の記事ですが、Courseraでは、授業を最後まで受講したのは、数十万人のみで、修了率は7~9パーセントに留まったというデータもあります。

 

もともとオンラインで受けられることでコストが安くなることが見込まれてましたが、ここまでドロップアウトする学生が多いと解決策を用意する必要があるかもしれません。

 

また、MOOCはすべての人に教育を提供する機会となることが期待されていましたが、WIREDの記事によると、MOOCのアクティブユーザーはすでに十分な教育を受けていて、特に男性が多いというデータもあるようです。

今後、今まで教育を受けられなかったユーザーにまで利用が広がるかどうかは課題として残りそうです。

 
 

今回の記事は以上です。

TechAcademyでは、引き続き、MOOCおよびEdTechの動向をチェックしていきます!

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