【営業ノルマにもう耐えられない】現状を打破する3つの手順を紹介
営業職には必ずと言っていいほどついてまわるノルマ。プレッシャーや重圧にもう耐えられない、という人は少なくないのではないでしょうか。「頑張ってノルマ達成をすると、さらに重いノルマを課せられてしまう」という理不尽は営業職ならではですよね。今回は、営業職の人が現状を打破するための具体的な手順を紹介します。
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営業職には必ずと言っていいほどついてまわるノルマ。初めはなんとなく受け入れていたけれど、達成しても毎月ノルマがリセットされ終わりがないように感じ、だんだんとプレッシャーや重圧に耐えられなくなってきた、という人は少なくないのではないでしょうか。
ノルマという個人に課せられる目標は、会社にとっては多ければ多いほど利益につながります。それ故に、従業員側からすると「頑張ってノルマ達成をすると、さらに重いノルマを課せられてしまう」という理不尽を感じるものです。
コンビニのアルバイトで、季節ごとに販売される商品を一人何件売らなければならない、などのノルマを課せられたことがニュース記事になったこともあります。
そんな厄介な存在のノルマは、営業職の人を精神的・身体的にも追い込み、本来の仕事の目的を失わせる要因にもなり得ます。今回は、ノルマが辛い要因を改めて認識した上で、営業職の人が現状を打破するための今後のキャリアについて解説していきます。
なぜ、営業ノルマは辛いのか
「ノルマが辛い」と一口に言っても、その要因は様々にあります。具体的には、どのようなシーンでどんなことが辛いと感じるのか、以下にまとめました。いくつ共感するポイントがあるでしょうか。
なかなか達成できない
会社としては営業に対して「全力で頑張ってギリギリ達成できるかどうかのハードル」をノルマとして課すのが収益をあげるためにもっとも効率的な考え方です。
営業がノルマを達成できる月が続いたら、さらに重いノルマを課すことは会社として当然のアクションでしょう。営業は「頑張れば頑張るほどノルマが増える」「楽になることはなくどんどん追い込まれる」という状況は仕事柄、致し方ない宿命とも言えます。
ただ、それが今後もひたすら続いていくと考えると一体、何がゴールなのか?と疑問に思ってしまうのは否めませんよね。
重いプレッシャー
「今月はなんとか達成できてやっと一息つけた。でも来月からはまた1からのスタートか・・・」
過去に達成した仕事が積み上がっていかないのも辛いと感じる要因の1つです。年間ノルマなどの形で長期スパンの目標が設定されることもありますが、それも一つの事業年度が終わればまた1からのスタートとなりますので基本的には同じことです。
ノルマを達成できるかどうかのプレッシャーを年中感じることになりますから、ストレス耐性やある程度、気にしないでいられる精神力が大切になってきます。そういった気持ちの切り替えが苦手な人にとっては非常に苦しく感じるでしょう。
不本意でも売らなければいけない
営業は自分の会社の商品やサービスを売り、顧客からその対価をいただくのが仕事です。
中には「こんなもの買う人ほんとにいるのかな」というようなクオリティの商品やサービスをとにかく売ってくるように指示されることもあるでしょう。営業の本人が「必要がない」「価値を感じない」と思うものを売らなくてはならないというのは、顧客をだましているような罪悪感を感じてしまう人も少なくありません。
その罪悪感も積み重なると自分自身を責める要因となり、精神状態がどんどん不安定になってしまう人もいるでしょう。
クレーム対応
営業は担当する外部の顧客からクレームを受けることも多々あります。顧客と商品・サービスの間に立って折衝をするのが営業なので、全ての案件は営業を通して進行していきます。
自分のミスでクレームを受けるならまだしも、会社の体制・組織の問題や低品質な商品・サービスの提供によってクレーム対応をせざるをえなかったり、理不尽な要求をしてくる顧客の対応に追われたり、ストレスを感じるシーンは多々あります。
その分、嬉しい声をもらえた時のやりがいや喜びもダイレクトに感じられるポジションではありますが、クレーム対応の方が頻度としては多くなりがちで、神経をすり減らして立ち直れなくなることもあるでしょう。
上司からの叱責
営業個人にノルマがあるように、営業メンバーを管理する立場の上司にもノルマがあります。現場のメンバーがノルマを達成しなかったらその上司もノルマを達成することができず、さらに上の立場の人から叱責されることになりますから、必然的に上司からの締め付けは厳しくならざるを得ません。
ノルマを持つ人間が、さらに下のノルマを持つ人間を厳しく管理したり叱責をするという組織構造も、営業が避けて通ることができない問題です。
ノルマが辛いと感じる具体的なシーンや原因を挙げましたが、自分に置き換えるといかがでしょうか。
このような場面を日常的に経験していて、「もう営業の仕事をしていて楽しいと感じることができない。」「精神的、体力的に限界」という場合は、自分のキャリアを一度見つめ直してみても良いのかもしれません。
現状打破のために
もう、営業という仕事を頑張れないかもしれない、と感じながら現状をずっと続けていく、と心と身体のバランスを崩してしまう可能性もありますので注意が必要です。精神・身体の健康があってこその仕事にも関わらず、それすらも崩壊してしまったら本末転倒です。
そうなる前に、自らアクションを起こして現状を打破すると今は見えない世界が広がるかもしれません。
では、現状を打破するためにどのようなアクションを起こせば良いでしょうか。その方法は、大きく分けて下記の3つをピックアップしました。
- 考え方や視点を変える
- 職場を変える
- ジョブチェンジをする
以下で順番に詳しく解説しています。
1. 考え方や視点を変える
考え方や視点を変えるというのは、今の仕事の仕方や取り組み方を変えてみるということです。例えば、「なかなか目標を達成できない」という現状に対して、これまでどのように課題を抽出して、それに対してどのようなアクションをされたでしょうか。
一度、トライしたことが良い結果を生まなかったからといってそこで諦めずに、別の角度からどうアプローチができるかを模索して何かしらの最適解を出せたでしょうか。
課題に対してその原因の分解をして本質的な要因を探ったり、それを解決するためにはどうするのがベストか導き出しアクションにまで落とし込むというのは、とても根気がいることです。それ故にそのようなPDCAを回せている人は少ないものです。
ノルマなどに負けずに日々イキイキと過ごす同僚や先輩に、仕事にどうやって向き合っているのかを聞いてみたり、これまで避けて通ってきた会食や接待に積極的に参加してみるなど、今までの自分の仕事のスタイルの中でやってみたことがないことに挑戦すると良い結果を招くかもしれません。
2. 異動希望を出す
別の企業に移る前に、営業以外の部署に異動希望を出し、営業以外の仕事を経験させてもらえないか試してみましょう。転職をするというのは環境の変化が大きく、まだその段階ではないかもしれないと感じる人もいるかもしれません。
そういった場合に、同じ企業でも別の部署で全く違う仕事を経験でき、なおかつその仕事が自分に合っていたらとても良いことですよね。
会社そのものには不満はないと言う場合には、異動希望を出してその機会を狙ってみるのも1つの手です。
別の仕事を経験することで自分の中で新しい視点が生まれて、仕事を楽しく感じるようになるなど良い刺激になることが期待できます。
3. ジョブチェンジで新しい道を
3つめはジョブチェンジ、つまりは転職です。
異動希望が認められない場合や、現在いる企業の年収、社風が限界…と感じているのであれば転職も検討してみる必要があります。
また、そもそも「営業」という仕事にもう嫌気が指していて、やりたくないということであれば本格的に検討する価値はあるでしょう。
営業という仕事ではなく、新しい職種にチャレンジしてもっと自分が活躍できるキャリアパスを描きたいのであれば、どんな職種であれば自分自身が活躍できそうか、適性が合うかを調べてみましょう。
スムーズな転職方法
ここでは、新しい仕事にジョブチェンジをしてみたい!興味がある!という人にどのようなアプローチで活動を行うとスムーズなのか、効果的な転職方法を解説します。
まずは、ジョブチェンジするのであれば、どんな職種に就きたいのか自分の中で明確にする必要があります。どの職種に就くのかによって、アプローチ方法は異なるからです。
営業からジョブチェンジする際の選択肢としては、例えば下記のような職種があります。
マーケティング / マーケター
主に「どうやって顧客を集客し、セールスにつなげていくか」について取り組むマーケティングの仕事は近年人気が高まっています。
もともと営業を経験していれば、顧客のニーズなどが理解しやすいのでマーケターという仕事で営業経験が活かせる可能性もあります。
顧客の購買心理について研究し、自社の商品の販売へと段階的につなげていくにはどのような施作が適切かを検討し、所属企業に対して具体的な行動の提案を行うのがマーケティングの仕事です。
経理や財務
すべての企業は1事業年度に一回は決算という形で期間中の損益を確定し、そこから税金の金額を計算して申告納付しなくてはなりません。
このために必要な仕事を行なっているのが経理や財務の仕事ですから、実務経験を身につければ転職市場での価値も高い人材になることができるでしょう。
経理や財務はその他にも銀行との融資交渉など、企業の資金繰りについても扱う仕事ですから、経営者からも一目置かれる存在になれる可能性があります。
ITエンジニア
ITエンジニアは、企業内部で利用する勤怠管理システムや会計システム、その他業務支援のためのシステム等を開発し保守運営を行う仕事です。
働く人々の流れを検討し、それらをプログラミング等の技術によって自動化、効率化できるように企業に提案するのがITエンジニアの仕事となります。
ITエンジニアが使う技術は専門性が極めて高いため、1つの企業にとどまることなく技術を評価してもらう形でキャリアアップしていける可能性があります。いわゆる「手に職をつける」と言う形で、どの企業に所属することになったとしても生きていける人材を目指す方にはITエンジニアはおすすめです。
働きながらスキルを身につける
ジョブチェンジを目指すのであれば、それぞれ必要な経験や知識があります。ただし、経験がない場合は、それを補完する意味でスキルの習得をしておくと転職活動時に有利です。
営業職しか経験がない状態で、ITエンジニアへの転職はすぐに実現できそうにありませんよね。また、自分自身が転職後になるべく早く戦力になりたい・昇給をしたいと考えている場合はなおさら、事前に準備をしておく必要があります。
ここでは例として、前述したITエンジニアへの転職を考える場合、どのような準備をして転職活動をすると良いか紹介します。
まず、退職をする前に一定期間、しっかりと学習なりトレーニングをして知識・スキルアップを図りましょう。レジュメに記載する自己PRのアピールポイントとしても武器になるはずです。
ITエンジニアは未経験からでも採用される可能性がありますが、最低限の知識があるのとないのとでは採用可能性に大きな差が生まれるのは事実です。
その際、将来的な転職まで見据えて支援を行なってくれるスクールがありますので、どこでトレーニングを受けるか?がポイントになります。
自分の強みを棚卸しする
営業からITエンジニアへのジョブチェンジをする場合、営業での経験の中で自分自身のどの部分がITエンジニアの仕事に活かせるか、を明確にする必要があります。
そのためには、これまでの経験1つ1つを振り返り、営業を経験する前と経験した自分とを比較して、どの部分が変わったか?人より秀でている部分は何か?具体的にそれを伝えられるエピソードはあるか?数値を出してアピールできる実績があるか?など、細かく自己分析をしてみましょう。
業種・職種は違くても、仕事には共通して必要なスキルがあります。例えば、コミュニケーション能力・臨機応変に対応できる柔軟性・業務効率化への工夫・体調管理など。まずは、これは次に繋がらないと考えず、一通り自分の強みと思えるポイントを洗い出し、言語化してみると良いでしょう。
そして、その中でもITエンジニアという仕事にはどんなポイントが特に活かせそうか、考えてましょう。それが大切な自己PRになるはずです。
幅広い視点で求人をみる
これまでとは違う職種へ挑戦する際に、転職サイトなどで求人をみると様々な条件で検索をかけることができますよね。
ただ、経験したことがない業種・職種を自らの力で選ぶ時は、「理想」を追い求めがちです。転職市場で自分自身はどの位置にいるのか、自分を客観的にみることも必要です。
求人もまずは先入観を捨てて、規模の小さなところから大きなところ、年収レンジも理想ではなく現実ラインのところ、業務内容も興味があることから想像がつかないところまで、
一通り目を通して見てみましょう。
そうすることで、その職種への転職にまつわる情報が蓄積され、選考を進みたいと思う求人もある程度まとまってくるでしょう。
IT業界でおすすめの転職サイト・エージェントもまとめているので、転職を検討している方はぜひ活用してみてください。
ここでは、営業職からITエンジニアへのジョブチェンジのステップを紹介しましたが、どの職種へチャレンジする際にも応用が効くはずです。1つ1つ順序立てて、しっかりと進めていきましょう。
ただ、今の仕事と両立しながら転職活動を進めるのはなかなかハードルが高いと思う人もいるかもしれません。
そんな人には、ITエンジニアへのジョブチェンジであれば、TechAcademy就職予備校という就職直結型スクールがおすすめです。ここは、学習から転職活動まで一貫してサポートしているので、社会人で忙しい人でも専門スキルの習得・効率の良い転職活動を実現できます。
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