RubyにおけるRailsのorの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにRailsのorの使い方について現役エンジニアが解説しています。orはデータベースから条件付きで複数のレコードを取得したい時に使うメソッドです。RailsコンソールでもどのようなSQLが発行されているのか確認することが出来ます。
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RubyにおけるRailsのorの使い方について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Rubyに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Railsのorの使い方について詳しく説明していくね!
お願いします!
Railsのorとは?
orはデータベースから条件付きで複数のレコードを取得したい時に使用するメソッドです。
例えば、バナナ・グレープ・アップルが入った箱がある場合、「バナナとグレープだけを抽出したい」場合などに役にたちます。
orの書き方
Railsプロジェクトの中で仮に「Fruitというモデルがあるとして、fruitsテーブルに紐づいている」とします。
Fruitモデルをコードに表すと以下のような形です。
class Fruit < ApplicationRecord end
そして、fruitsテーブルにはバナナ・グレープ・アップルに関しての情報が以下のように入っています。
|id| name |color| |--|--------|-----| |1 |バナナ |黄色 | |2 |グレープ|紫色 | |3 |アップル|赤色 |
この中から「バナナとグレープを獲りたい時」は以下のように書きましょう。
Fruit.where(name: 'バナナ').or(Fruit.where(name: 'グレープ'))
実際にorを活用したコードを書いてみよう
上記のコードを利用して「バナナと紫色のものを獲りたい時」は下記のようになります。
Fruit.where(name: 'バナナ').or(Fruit.where(color: '紫色'))
また、「バナナとグレープと赤色のものを獲りたい時」は下記のように記述してください。
Fruit.where(name: ‘バナナ’).or(Fruit.where(name: ‘グレープ’)).or(Fruit.where(color: ‘赤色’))
直感的でわかりやすく、orは何個でもつなげることが可能です。
もしorがなかったら
実は、もともとrailsにはorメソッドがありませんでした。
orメソッドが実装されたのはRailsのバージョン5系からです。
しかし、実装される前にも似たような事をしたい場面は多くありました。
ここで紹介する書き方はあくまで一例であるため、色々探ってみましょう。
上記のデータから「バナナとグレープを獲りたい時」はこのように書きます。
Fruit.where("name = ? OR name = ?", 'バナナ', 'グレープ')
これと
Fruit.where(name: 'バナナ').or(Fruit.where(name: 'グレープ'))
が等価であることを調べるには発行されるSQLで確認します。
rails consoleとターミナルで入力して、railsコンソールを立ち上げてください。
irb(main):010:0> Fruit.where("name = ? OR name = ?", 'バナナ', 'グレープ') Fruit Load (1.5ms) SELECT `fruits`.* FROM `fruits` WHERE (name = 'バナナ' OR name = 'グレープ') irb(main):011:0> Fruit.where(name: 'バナナ').or(Fruit.where(name: 'グレープ')) Fruit Load (1.5ms) SELECT `fruits`.* FROM `fruits` WHERE (`fruits`.`name` = 'バナナ' OR `fruits`.`name` = 'グレープ')
nameか `fruits`.`name` かの違いはあるものの、同じものを指しています。
両者ともfruitsテーブルのname列を意味しているのは変わりません。
そのため、コードを書くならわかりやすく書けたほうがいいといえます。
複数レコードを条件付きで取得したい場合には、積極的にorを使うようにしましょう。
執筆してくれたメンター
メンター福田さん
2017年よりWEBエンジニアとして活動開始。 仕事を便利にするためのツールなどを作成する事が大好き。 作れるもの: gem・npm・chrome拡張など 書ける言語: Ruby・JavaScript・Go・ShellScript・TypeScript・node.js・ES6・CoffeeScriptなど 経験があるフレームワーク: Vue.js ・Ruby on Railsなど |
Railsのorの使い方はよく理解できたかい?
はい!内容も分かりやすくて良かったです!
よし、これからも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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