JavaでDate型の日時を加算・減算する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaでDate型の日時を加算、減算する方法について解説しています。最初に日時を扱うDate型とCalendar型の違いを解説します。Date型をCalendar型に変換し、addメソッドを使って計算を行う方法を覚えましょう。
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JavaでDate型の日時を加算、減算する方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
目次
Javaについてそもそもよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。
今回は、Javaに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Date型の日時を加算、減算する方法だよ。知らないとよくつまずく内容だから、詳しく説明していくね!
お願いします!
Date型とは
Date型とは、Javaで日付の処理を行うクラスです。
Date型の持つ日時情報は「1970年1月1日0時からの経過時間」をミリ秒単位で示したものです。
また、printlnメソッドなどで表示すると、下記のように年月日と曜日まで加えてわかりやすく表示してくれます。
Tue Feb 18 17:38:14 JST 2020
しかし、Date型では時間、秒などの細かい日時を扱うことは推奨されていません。
日時情報の時間、秒などの細かい日時を扱う場合には、Calendarクラスを利用します。
Calendarクラスとは
Date型と同じように日時を扱うことのできるクラスで、時間や秒などの細かい日時が計算可能です。
Date型の計算を行いたい場合には、Calendar型に一度変換し、計算を行います。
Date型をCalendar型に変換する場合、setTimeメソッドを使って下記のように記述しましょう。
Calendar Calendar型オブジェクト名 = Calendar.getInstance(); Calendar型オブジェクト名.setTime(Date);
逆に、Calendar型からDate型を取得するには、getTimeメソッドを使い下記のように記述します。
Date Date型オブジェクト名 = Calendar型オブジェクト名.getTime();
Date型の日時を加算する方法
Date型の日時を加算する方法としては、Calendar型のaddメソッドを使います。
addメソッドは、下記のように記述しましょう。
Calendar型.add(年 or 月 or 日 or 時間 or 分などを指定, 加算する値);
第一引数の部分に関しては、以下のいずれかの定数を指定し、加算する対象を設定します。
- 年→Calendar.YEAR
- 月→Calendar.MONTH
- 日→Calendar.DAY_OF_MONTH など
- 時間→Calendar.HOUR_OF_DAY など
- 分→Calendar.MINUTE
例えば、2ヶ月先の日時を取得したい場合は、下記のようにCalendar型で2ヶ月分を加算してからDate型に変換してみましょう。
Calendar型.add(Calendar.MONTH, 2);
Date型の日時を減算する方法
Date型の日時を減算する方法は、加算の場合と同じくCalendar型のaddメソッドを使います。
加算の場合は、第二引数に正の整数を指定しましたが、減算の場合には、第二引数に負の整数を指定する点に注意が必要です。
単純に数字にマイナスをつければ問題ないので、減算は難しくないでしょう。
例えば、2ヶ月前の日時を取得したい場合、下記のようにCalendar型で2カ月分を減算し、さらにDate型に変換すれば取得できます。
Calendar型.add(Calendar.MONTH, -2);
実際に書いてみよう
それでは、コードで日時の加算、減算をしてみましょう。
import java.util.Date; import java.util.Calendar; class DateSample{ public static void main(String args[]){ //日時を格納するためのDateクラスを宣言(現在時刻) Date date = new Date(); Calendar calendar = Calendar.getInstance(); calendar.setTime(date); //Date型の持つ日時を表示 System.out.println(date); //Date型の持つ日時の4年後を表示(日時の加算) calendar.add(Calendar.YEAR, 4); date = calendar.getTime(); System.out.println(date); //Date型の持つ日時の3日前を表示(日時の減算) calendar.add(Calendar.DAY_OF_MONTH, -3); date = calendar.getTime(); System.out.println(date); } }
実行結果
Tue Feb 18 18:57:08 JST 2020 Sun Feb 18 18:57:08 JST 2024 Thu Feb 15 18:57:08 JST 2024
順に現在時刻、4年後の時刻、その3日前の時刻、が表示されており、日時の計算がうまくいったことが確認できます。
まとめ
この記事では、JavaにおけるDate型の日時の計算方法について解説しました。
日時を扱う処理はところどころで出てくるので、覚えておきましょう。
執筆してくれたメンター
メンターSS
文系・未経験でIT企業に就職して、9年目。 環境構築から開発・設計・テストまで何でも屋さんをやっていました。 テックアカデミーではJavaコースを担当しています。 |
JavaでDate型の日時を加算、減算する方法がよく分かったので良かったです!
ゆかりちゃん、これからも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
Javaを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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